母親の死を受け入れる時。
いやね、私も最初はそう思っていたんですよ、
「なるほど、報瀬にとっての『南極よりも遠い場所』はあの世なのね」
って感じで。
でも、どうも違和感が残るというか、
『母の死を受け入れ、自らの時を進める』
っていうには何か大事なものが欠けているという感覚。
そもそも報瀬にとって母親はどういう存在であったのか、
というのがまるで印象に残っていないんですよね。
あとはこの時の叫びが、あまり悲しみを感じない所とか。
声優の演技力の問題を言ってるんじゃないんですよ、
ていうかこれを聞いて演技力を問題にするとか、
「おめーの耳と脳みそはしらたきで繋がってんのか?」ってレベルですよ。
いや、別にそれはどうでもいいんですが。
それはともかく、私がまず感じるのは『必死さ』なんです。
悲しさとか悲壮さではなく。