今日はお米の日〜。
むか〜しむか〜しあるところに、お爺さんとお爺ちゃんが居ました。
お爺さんは毎日畑仕事を欠かさず、
毎年々々美味しいお米を納めていました。
かわって、隣に住むお爺ちゃんは毎日畑仕事をサボり、
毎年々々隣のお爺さんのお米をちょろまかして、お米を納めていました。
そんなある日、いつもの様にお爺さんが稲刈りをしていると・・・、
お米の神様が現れて、毎年々々美味しいお米を作ってくれるお礼に、
願いを一つ叶えてくれると言うではありませんか。
しかし、生真面目なお爺さんは「美味しいお米が作れるだけで十分です。」
と、お米の神様を返してしまいました。
例の如く一部始終を見ていた隣のお爺ちゃん、
自分も願いを叶えてもらおうと一念発起、
次の年から毎年々々畑仕事に精を出し始めました。
そしてある年、遂にお爺ちゃんの下にお米の神様が現れたのです。
願いを一つ叶えてあげようというので、お爺ちゃんは言いました、
「美味しいお米が作れるだけで十分です。」と。
真面目に畑仕事をしているうちにお爺ちゃんはすっかり改心しましたとさ。
そんな訳で、願いを叶えてやれなかったお米の神様は凹んだとか。